【MTG】コモン・アンコモン構築その2《アゾリウス建築家の才能(久遠の終端)》|デッキ解説

低予算デッキ

《建築家の才能》はお気に入りのカードで、前環境ではこれを主軸に据えた白青コントロールデッキをよく使っていました。

《平地》に寄せて《軍備放棄》を強く使うコンセプト

ですが構築の要であった《軍備放棄》がスタン落ちしたために、デッキの構成を大幅に変えざるを得なくなり…

たいへんお世話になりました

というわけで、今回は《建築家の才能》の新しい形を探っていきたいと思います!

コモン・アンコモン限定構築なので、アリーナでも実物のカードでも安価に組めるので布教用にもぜひご利用ください~

デッキリスト(スタンダードBO1)

『久遠の終端』プレビュー中に良さそうなカードを見つけていたので早速組んでみました。

《軍備放棄》に別れを告げ、再構築したものがこちら↓

デッキカラーはそのまま、白青2色/アゾリウス・カラーのミッドレンジ(中速デッキ)に生まれ変わりました。

4 建(けん)築(ちく)家(か)の才(さい)能(のう) (BLB) 5
10 島(しま) (THB) 251
4 生(せい)命(めい)ある象(しょう)形(けい) (LCI) 86
10 平(へい)地(ち) (THB) 250
4 遠(とお)眼鏡(めがね)のセイレーン (LCI) 78
4 ひよっこ捜(そう)査(さ)員(いん) (MKM) 29
4 推(すい)理(り) (MKM) 52
4 噴(ふん)水(すい)港(こう)の鐘(かね) (BLB) 245
4 泥(どろ)棒(ぼう)隼(はやぶさ)の事(じ)件(けん) (MKM) 4
4 薄(はく)暮(ぼ)薔(ば)薇(ら)の聖(せい)遺(い) (LCI) 10
4 喝(かっ)破(ぱ) (MKM) 221
4 氷(こおり)魔(ま)法(ほう)の秘(ひ)宝(ほう) (EOE) 52

除去の枠をアグレッシブなカードに変更し、序盤から攻め込む動きも取れるようになっています。

・《建築家の才能》(ブルームバロウ)

最優先で設置したいキーカード
アーティファクトっぽいけど違う

キーカードである《建築家の才能》は戦場に出たときに0/4のトークンを生成するエンチャント。

レベル2になることで、エンチャントやアーティファクトなどが戦場に出たときに+1/+1カウンター1個を乗せる能力を得られます。これを利用してクリーチャーを次々に強化し、サイズで圧倒していくコンセプトとなります。

《喝破》と土地を除いた、じつに36枚ものカードがレベル2に対応しています。

採用カード解説

・《遠眼鏡のセイレーン》(イクサラン:失われし洞窟)

土地か、諜報+強化のどちらか

1ターン目から唱えられて、戦場に出ると同時に『地図・トークン』を展開できるクリーチャー。《建築家の才能》があれば単体で2/2飛行となり、その後+1/+1カウンターを乗せていく先として優秀です。

※『地図・トークン』はソーサリーを唱えられるときにしか起動できません。

・《ひよっこ捜査員》(カルロフ邸殺人事件)

起動にタップがいらないのが優秀

《遠眼鏡のセイレーン》とともに1マナでアーティファクトを展開できるクリーチャーですが、
こちらは『手掛かり・トークン』を生成します。

飛行などの回避能力を持たないのでブロッカーに阻まれがちですが、『手掛かり』でのドローにより確実にカード・アドバンテージを得られるという利点があります。

・《生命ある象形》(イクサラン:失われし洞窟)

アーティファクトを5/4のクリーチャーに変えるオーラ。

エンチャントしたクリーチャーが除去されるとカード・アドバンテージを失いやすい(1:2交換に
なってしまう)というオーラの弱点を『発見3』によってカバーしています。

『発見』はデッキの上を1枚ずつめくっていってその数値以下のコストの呪文が公開されたとき、その呪文をタダで唱えるか手札に加えるキーワード能力。

『発見Nを行う』とは

マナ総量がN以下で土地でないカード1枚が追放されるまで、あなたのライブラリーの一番上から1枚ずつ追放していく。あなたは、唱えた結果の呪文のマナ総量がN以下ならそのカードをマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。唱えないなら、それをあなたの手札に加える。その後、これにより追放されたすべてのカードを、あなたのライブラリーの一番下無作為の順番で置く。

http://mtgwiki.com/wiki/%E7%99%BA%E8%A6%8B

対象のアーティファクトを前のターンからコントロールしていれば、つけたターンからアタック
することができます。『手掛かり』が複数あるときは、どれを対象に取ったのか対戦相手と確認しあうとトラブルなくプレイできると思います。

・《泥棒隼の事件》(カルロフ邸殺人事件)

1枚でエンチャントとアーティファクトを展開できるため《建築家の才能》との相性は抜群。
《建築家の才能》が手札にあるなら、1ターン目に唱えられたとしても手なりでプレイしないほうが良いことが多いです。

解明後に使える起動能力は《生命ある象形》と近いものですが、こちらは0/0にして+1/+1カウンターを4個乗せる効果、あちらは基本のパワー・タフネスを5/4にするという違いがあります。

クリーチャー化できる対象にも違いがあり、《生命ある象形》はアーティファクト、《泥棒隼の事件》はクリーチャーでないアーティファクトとなっています。

《泥棒隼の事件》→《生命ある象形》で9/8飛行を作ることはできますが、逆はできないので注意しましょう。

・《氷魔法の秘宝》(久遠の終端)

『久遠の終端』からの新戦力。戦場に出たときと離れたときに1ドローします。

自身を生け贄にする手段を持っていますが、なるべく《薄暮薔薇の聖遺》のコストに充てたいところ。各種エンチャントでクリーチャー化すれば相手目線、除去したくはないが対処しなくてはならない厄介な存在になります。

とにかくドローを進めたいときは、対象を取らずに起動して『手掛かり』のように使っても大丈夫です。

・《推理》(カルロフ邸殺人事件)

シンプルなドロー呪文ですが、《建築家の才能》によって好きなタイミングで+1/+1カウンターを置くことで戦闘を有利に進められます。

アーティファクトが場にあることが重要なデッキなので、『手掛かり』がすでにある状況でもこれを先に唱えることが多いです。

・《薄暮薔薇の聖遺》(イクサラン:失われし洞窟)

1マナでクリーチャーかアーティファクトを追放できる代わりに、唱えるためには同様のタイプのカードを差し出す必要があります。《氷魔法の秘宝》を生け贄にすれば自身の効果でドローできるので積極的に狙っていきたいところ。

一時的な追放なのでこれ自身を破壊されると追放したカードを戻してしまいますが、護法②を持つことでその弱点を多少カバーしています。

・《喝破》(カルロフ邸殺人事件)

追加で3マナ払わなければ打ち消す不確定カウンターの一種。

呪文が3マナ重くなる負担は大きく、序盤から中盤にかけて信頼性の高い打ち消し呪文です。対象に取れる呪文のカードタイプに縛りがないのも使い勝手が良く、追放効果によって墓地利用も防げる大盤振る舞いな一枚。

色マナに目をつぶれば、モダンに《対抗呪文》が登場するまで使われていた《マナ漏出》の上位版ということもあってカードパワーは十分。

そろそろ再録されるか…?

・《噴水港の鐘》(ブルームバロウ)

次のドローを《平地》か《島》に固定して色マナを整える働きをします。これ自身を生け贄に捧げることでドローに変わりますが、そのままでは手札を1枚減らすだけなので注意が必要です。

これの利点はなによりアーティファクトであることで、《建築家の才能》の誘発、《泥棒隼の事件》のアーティファクトカウントが稼ぐなど、地味ながら縁の下の力持ちとして活躍します。

ゲーム終盤に土地を引きすぎるのはありがちな負け筋ですが、土地4枚をこれに置き換えることでそのリスクを軽減する狙いもあります。

おわりに

失ったものは大きいですが新たな収穫もあり、満足のいく構築に仕上がりました!

やはりローテーション後は構築意欲が増して、どんどんデッキを作りたくなりますね~(使えるデッキがなくなってしまったという事情もある…)

実際にデッキを試してくれた方はご意見など頂けると大変ありがたいです。

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