MTGの「フォーマット」とは?|カードを買う前に知っておきたい基礎知識

swswrng_5salmon

マジック:ザ・ギャザリング(MTG)を始めようと調べていて、「どの製品を買えばいいんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?

実はマジックには「フォーマット」と呼ばれるルールがあり、フォーマットによって使えるカードが決まっています。

フォーマットを知らないままカードを揃えると、特に最初のうちは対戦で使えないカードを買ってしまいがちです。

この記事ではいくつか存在するフォーマットの種類を整理し、自分の目的に合ったカード選びができるように解説します。

フォーマットの必要性

マジックには30年以上の歴史があり、これまでに作られたカードは20,000種類を越えます。

もしすべてのカードが使えると、経験の長いプレイヤーと新規プレイヤーの間でカード資産の差が大きくなり、公平な対戦が成り立たなくなってしまいます。

このカードゲーム特有の問題を、「構築に使えるカードの範囲を区切る」という形で解決したのがフォーマット制度です。

カードに制限をかけるのは不自由とも言えますが、その制限があるからこそ工夫やプレイングがより重要になり、ゲームの公平性を保つことができています。

フォーマットの種類

フォーマットにはいくつかの種類がありますが、基本的には「どれだけ昔のカードまで使えるか」という基準で分けられています。

下の図は、それぞれのフォーマットの違いをイメージ化したものです。

左に行くほど古いカードまで使え(レガシー)、右に行くほど最近のものに限られます。(スタンダード)

年代の古い順に、次のように分かれています。

  • ほぼすべてのカードが使用できる「レガシー」
  • レガシーの次に古い「モダン」
  • モダンよりひと回り新しい「パイオニア」
  • 最近のカードだけで戦う「スタンダード」

ここでは初心者が比較的始めやすい、スタンダードとパイオニアを中心に紹介します。

スタンダード

「スタンダード」は最も使用できるカードの少ないフォーマットで、発売からおよそ3年以内のカードを使用できます。

カードの種類が少ない=覚えるべきことが少ない、ということで一番とっつきやすいルールと言えるでしょう。

公認イベントも盛んに行われていて、プレイできる機会が多いのも特徴です。

マジックに初めて触れる人や、競技的に取り組みたいプレイヤーには特におすすめできるフォーマットです。

スタンダードの特徴
  • プレイ人数:2人
  • デッキ枚数:メインデッキ60枚以上、サイドボード15枚
  • 使用できるカード:発売からおよそ3年以内のエキスパンション
  • ローテーション:あり
  • 公認イベントの数:非常に多い

現在使用可能なエキスパンションは下記リンクから確認できます。

あわせて読みたい
現行エキスパンション一覧
現行エキスパンション一覧

ローテーションについて

スタンダードの大きな特徴として挙げられるのがローテーション制度です。

これは各エキスパンションに使用期限を設けることで、スタンダード環境を常に新鮮に保つためのシステムです。

これによってその年最初のカードパック発売時に、過去1年分のカードがローテーションします。

図の例ではエキスパンション【M】の発売と同時に、【A】~【D】が使用できなくなるといったイメージです。

「お気に入りのカードをずっと使い続けたい」という方には、次に紹介するパイオニアもおすすめです。

パイオニア

「パイオニア」はスタンダードよりもひと回り広い範囲で構築するフォーマットで、およそ13年分のカードが使用できます。(2025.12現在)

このフォーマットの特徴は、ローテーションが存在しないフォーマットの中では最もカードプールが狭いことです。

「せっかく集めたカードが使えなくなるのはちょっと…」

という方には、スタンダードよりもおすすめできるフォーマットとなっています。

ただし公認イベントの数は、スタンダードや統率者と比べるとやや少ない傾向にあります。

プレイ頻度が少なめで、同じカードを長く使っていきたい方はパイオニアを検討するのもいいでしょう。

パイオニアの特徴
  • プレイ人数:2人
  • デッキ枚数:メインデッキ60枚以上、サイドボード15枚
  • 使用できるカード:「ラヴニカの回帰(2012.10)」以降に発売されたエキスパンション
  • ローテーション:なし
  • 公認イベントの数:やや少なめ

統率者戦

「統率者戦」はマジックの多人数戦ルールでも、特に人気のフォーマットです。

通常の2人対戦と比べると自由度が高く、よりカジュアルな対戦が楽しめます。

競技イベントとしての採用は少ないものの、公認イベントも盛んに行われていてプレイできる場は多いです。

構築済みデッキも豊富にリリースされているので、一番始めやすいフォーマットと言えます。

統率者戦の特徴
  • プレイ人数:3人以上
  • デッキ枚数:統率者1枚を含めたデッキ100枚
  • 使用できるカード:(一部の禁止カードを除いた)すべて
  • ローテーション:なし
  • 公認イベントの数:多い

ブラケット制度とは

統率者戦ではほとんどのカードが使用できるため、何の制限もなくデッキを組めば非常に強力なものが出来上がります。

とはいえ、マジックの楽しみ方はそれぞれ。

最高のデッキで競いたいプレイヤーもいれば、勝敗にこだわらずに遊びたいプレイヤーもいます。

デッキの強さに差がありすぎると、双方のプレイヤーにとってゲームが楽しくないものになってしまうでしょう。

そのため統率者戦では、デッキの強さの指標となるブラケット制度が作られました。

⇨最新の【ゲームチェンジャー・リスト】はこちら(公式サイトに移動します。)

※画像はMTG日本公式ウェブサイトより引用しました。

ブラケットの近いデッキ同士で対戦することで、バランスの取れたゲームを楽しむことができます。

ただしブラケットは一つの目安であり、厳密なルールではありません。

必ずしも指標に沿った構築でなくても良いですし、強さに差が出るのはどうしても起きることです。

ブラケットへの意識は大事ですが、何より参加者全員で楽しもうとする姿勢が大切だと覚えておいてください。

初心者におすすめのフォーマット

ことりすMTGでは、最初の一歩としてスタンダードを推奨しています。

スタンダードの特徴として、以下のような利点があります。

  1. カード種類が少なく覚えやすい
  2. デッキの平均金額が比較的低い
  3. MTGアリーナで経験を積める
  4. 公認イベントの数が多い

ローテーションに抵抗があればパイオニアや統率者を勧めますが、

「まだ何から始めていいか分からない」
「とりあえず触ってみたい」

という方は、スタンダードから始めてみてはいかがでしょうか?

まとめ

この記事のポイント
  • フォーマットとは、ゲームの公平さを保つためのルール
  • 基本的には「どれだけ昔のカードまで使えるか」が基準
  • 初心者が始めやすいフォーマットは、スタンダードと統率者戦
  • ブラケットは統率者戦における「レベル合わせ」の目安

マジックにはさまざまな遊び方があり、どのフォーマットを選ぶかはプレイヤー次第です。

フォーマットが決まれば、カードの選び方も自然と整理されます。

実際にどうやってカードを集めていくかは、別の記事で詳しく解説していきます。

⇨MTG初心者ガイド STEP⑤
失敗しないMTGカードの集め方|初心者が迷わない目的別ガイド
失敗しないMTGカードの集め方|初心者が迷わない目的別ガイド
⇦MTG初心者ガイド STEP③
MTGの遊び方|対戦準備とターンの流れを初心者向けに解説
MTGの遊び方|対戦準備とターンの流れを初心者向けに解説

ホーム > 【カードを集める】一覧に戻る

ABOUT ME
ふじみの
ふじみの
カジュアルカードゲーマーです。
初めて触ったエキスパンションは第6版(1999.04~)
東京~神奈川で交流会【ことりすなーMTG部】を毎月開催しています。
よく遊ぶフォーマットはスタンダード、統率者。アンコモン以下でデッキを組むのが趣味。
記事URLをコピーしました