【MTG】マッチ戦(BO3)をしてみよう!サイドボード0枚の合理性

こんばんは!ふじみのです。
デッキはもう用意できましたでしょうか?
MTGの大会は三本勝負。いわゆる、マッチ戦(BO3)で行われる形式が最もポピュラーです。
となるとサイドボードが要るわけですが、まだ揃えられてないという方、大丈夫です!
サイドボードは、必ずしも用意しないといけないものではありません。
まだゲームに慣れていないプレイヤーの場合、カードの入れ替えによってデッキを弱くしてしまう可能性すらあります。
それは、なぜでしょうか?
初心者の目線に立って、解説していきます。
サイドボードってなに?
サイドボードとはBO3において、次のゲームを始める前にデッキ内のカードと入れ替えてよい15枚のカードの束を指します。
主に、特定のマッチアップでの相性を改善するために使用されます。
(コントロールが苦手なので打ち消し対策を入れる、など)
サイドボーディング後は、
・メインデッキ60枚以上
・サイドボード15枚以下
の組み合わせならば、どのようにカードを入れ替えても構いません。
使いづらいカードを減らし、空いた枠により有効なカードを入れていくというのがサイドボードの基本です。
ここまで聞くと、サイドボードなしでは不利になるだけのように思えますね…
実際その通りではあるのですが、合理性はあります。理由を見ていきましょう。
サイドボードはデッキを弱くする可能性がある
「強いカードを増やしたのに、弱くなるってどういうこと?」と思うかもしれませんが、これは経験者でも身に覚えがあるはず。
対策カードを入れてみて、いざ対戦。
うん!いらんかった!
と何度後悔したことでしょう…(※経験談)
こうなってしまう理由は、大きく分けて3つあります。
理由1:効果の薄いカードを入れてしまう
例えば、コントロールデッキとの対戦で《終焉の石》を出され、対処できずに敗北したとします。
対戦相手のデッキは序盤・中盤を耐えてからフィニッシャーに繋ぐ、典型的なコントロールのようです。

続く2戦目、アーティファクト対策を求めてサイドボードから《毒を選べ》を投入します。
この対策カードは、機能するでしょうか?

これで実際に《終焉の石》を破壊できれば、申し分ない結果と言えるでしょう。
しかし、そもそもコントロールデッキはパーマネントをあまり展開してこないデッキです。
撃つ対象がなければ《毒を選べ》は何もせず、対戦相手が《終焉の石》を引かなかった場合もゲームが終わるまで手札に抱え続けることになります。
また対戦相手は2戦目以降、《終焉の石》を抜いて別のフィニッシャーに切り替えてくる能性があります。
この場合、ドローしただけで不利になるカードを自らデッキに加えていることになります。
使い道の限られるカードを入れるにはリスクが伴う、ということですね。
理由2:勝つために必要なカードを抜いてしまう
今度は、序盤から積極的に攻めてくるアグロデッキとの対戦です。
1ゲーム目はクリーチャ-への対処が間に合わず、あっという間に敗北してしまいました。

続く2戦目、序盤戦を耐えられるよう、サイドボードからありったけの除去と手札破壊を投入します。


《長い別れ》、《脅迫戦術》など含め10枚をサイドインしました。
抜いたカードはドローソースや、コストの重いクリーチャーなどです。
この入れ替えは問題がないように思えます。どうなるでしょうか?
ゲーム開始後、多少のライフを削られつつも目論見通り、クリーチャーを殲滅することに成功しました。
しかし中盤。お互いに手札が尽き始めると、対戦相手は毎ターン引いてきた火力呪文でライフを攻撃し始めます。

こちらのドローは、除去・土地・除去・クリーチャー・手札破壊・土地…
気が付けば、残りライフは数点。
クリーチャーを並べて耐えていたものの、対戦相手を倒しきる前にライフが尽きてしまいました。
このようにサイドボード後は、最終的にどのように勝つのかを意識するのが大切です。
今回の例では相手の動きに集中するあまり、中盤に欲しかったドローソース、そして戦局を巻き返す高マナ域クリーチャーまで抜いてしまったのが敗因となりました。
サイドボーディングは、75枚のカードプールでのデッキ構築です。
バランスを考えて入れ替えるのが何より重要になります。
理由3:相手のイン・アウトを考慮していない
対戦相手はメインデッキで、クリーチャーを一切使わないコントロールだったとします。
となれば2戦目以降、クリーチャー除去はすべて抜くのが正しいように思えます。
使い道のないカードを残しておく理由はないはずです。
しかし、ここにも罠があり、そのようなコントロールデッキはサイドボードに大型クリーチャーを用意しているケースがあります。
(これをアグレッジブ・サイドボーディングと言う)

クリーチャー除去を抜ききってしまうと《黎明をもたらす者ライラ》のような、確実に対処しなければいけないクリーチャーが出てきたときに成す術がありません。
そのため、1戦目時点では無駄だったカードでも、少量残しておくのが最善ということもあります。
おわりに
個人の考えですが、ゲームに慣れるまではサイドボードを使わず、60枚そのまま対戦してみるのがおすすめです。
経験を積むうちに本当に必要なカードが見えてきますし、その逆に要らないと思っていた意外なカードが活躍したりもします。
経験を積みながら少しずつ買い揃えて、デッキを育てていくのも良いものですよ。それでは!