こんにちわ、ふじみのです!
スターターからMTGを始めたものの、どう強化していったらいいか分からない…という人がいたら自分はこう声をかけるようにしています。
「神殿、どうですか?」
ちなみに実際に言ったことはないのですが、《神殿》には初心者の方におすすめできる理由がたくさんあります。
これらのカード群の魅力を少しでも知ってもらえたら嬉しいです。
(MTGアリーナではレアの価値が等価なので、ほかのカードを優先してください。)
『神殿サイクル』とは
『神殿サイクル』は、《〇〇の神殿》と名のつく土地の総称。
サイクルとは、あるコンセプトに基づいて作られた一連のカードを指し、各2色の組合せで10枚が存在しています。
・《凱旋の神殿》(ファウンデーションズ)

・《欺瞞の神殿》(ファウンデーションズ)

すべてのカードに共通して、
①タップ状態で戦場に出る。
②戦場に出たとき占術1。(デッキの一番上を見て、望むならそれをデッキの一番下に置く。)
という能力を持ちます。
神殿の良いところ
1、非常に安価
なんといっても、価格が安いことが最大の利点です。
《神殿》は統率者デッキなどによる再録が多く、優先して使われないこともあって市場流通が潤沢にあります。
頻繁に使われる土地であれば1枚500円から1000円程度が相場ですが、《神殿》は50円以下で買えてしまいます。
2、長い期間使える
マジックはローテーション(いわゆるスタン落ち)のあるカードゲームなので、パックから開けたカードの使用期限は通常2~3年です。
ただし一部例外があり、『ファウンデーションズ』収録のカードについては2029年まで使用できることが保証されています。
神殿は10種すべてがこのパックに再録されたので、長く使用することができます。
注意:『ファウンデーションズ』の神殿はビギナー・ボックス(英語版)しか存在しません。マジックでは同名カードであれば、どのバージョンのものでも使用することができます。
3、コモン土地に比べてかなり強力
マジックのスターターキットに収録されている土地は基本的にコモンだけです。


これらは色マナの安定に貢献しますが、いずれもタップ状態で戦場に出るデメリットを持ちます。
コモン土地は特別な能力を持たないか、ライフを1点回復するだけなど、ささやかな効果しか持っていません。
《神殿》もタップで出るのは同様ですが、デッキトップ操作というのはそれらに比べて、ゲームに与える影響がはるかに大きいのです。
4、デッキの安定性を上げてくれる
土地が2枚で止まって負けた…終盤に土地を引きすぎて負けた…。そういった不運を軽減してくれる力が《神殿》にはあります。
運が絡むTCGというゲームジャンルにおいて、そういった運の偏りはデッキの強弱の前に、楽しい体験を損なう要因になってしまいます。
なぜ使われないのか?
競合が強すぎるから
…これに尽きます。
現在のスタンダード環境には、アンタップイン可能な2色土地が豊富に存在しています。
・《聖なる鋳造所》(久遠の終端)

・《感動的な眺望所》(サンダー・ジャンクションの無法者)

・《サンビロウの境界》(霊気走破)

いずれも多少のリスクはあれど、アンタップインできるメリットがそれを遥かに上回ります。
これに加えて、なんとも元も子もないことですが上位互換まで存在している始末。
・《優雅な談話室》(カルロフ邸殺人事件)

《占術》が《諜報》になり、基本土地タイプ【山・平地】まで持つほぼ上位互換。
墓地にカードが溜まることで強力になる効果は無数にあります。
こういった、より優秀なカード群に阻まれ5番手、6番手の座に甘んじているのが《神殿》の現状です。
おわりに
かつてはトーナメント級であった《神殿》も、スタンダードで見る機会は殆どなくなりました。
それでも土地を置いただけでデッキトップ操作を行える能力は、依然として強力です。
最適な1枚ではないかもしれませんが、スターターや低予算デッキ強化の最初の一歩として、自信を持っておすすめします!
ぜひ、試してみてくださいね。
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